Reborn ~コロナからの生還~

みなさん、こんにちは。青年のひまわりです。

今回は、沖縄在住の錦古里興司さんの証を紹介します。興司さんは、8月に「新型コロナウイルス感染症」に罹患され、無事、完治されました。

感染から現状復帰までの療養生活を通して、家族も驚くほど生活に変化が…。
いったい何がどうして、そうなったのか…通過した心情、出会った神様のことを教えていただきました。
そして、まだコロナが終息していない現状でもあり、皆さんの今後の参考になればと闘病中の詳細な状況を教えてくださいました。

青年バージョン 第3号

8月8日(日)

オリンピック閉会式のための三連休といっても過言ではない、休日2日目の夕方ごろ、喉に違和感を感じて、熱を測ったところ37度の微熱。現在、自分は実家に暮らしており、父と母、弟との4人暮らし。

新型コロナウイルスに感染したのかもしれない!と頭をよぎりましたが、体調不良の可能性もあり、その日は家族に報告して、自室に籠って就寝。

8月9日(月)

起床。倦怠感あり、体温39度の高熱 (@_@;)。
急いでPCR検査のため受診。沖縄県感染対策課から連絡があり、PCR検査の結果が陽性との告知。

「コロナに感染してしまった!」という事実を突きつけられた瞬間、家族のこと、仕事のこと、そして自分の命の危険性で頭がいっぱいになりました。

今後どうするのかの説明を電話で聞いても空返事ばかりの自分。何も頭に入らず、気付いた時は、電話の切れた「ツーツー」という通知音が…。慌てて、電話を掛け直し、再度、説明を受ける。

家族と職場に、コロナ感染を報告。

前々から家族で決めていたコロナ感染時の対応を行う。
感染した人は父が事務所として借りているアパートに隔離と決めていたので、布団、食事や生活必需品を持ち込み、コロナの療養生活がスタート。

私が体験した症状は…

高熱があった時から、味覚と臭覚に異常
・匂いを感じとった瞬間は、ツンとした強い消毒液の臭いを感じる。
・味覚は、食感は感じるのに、味をまったく感じない。

好物の生姜焼きなのに、ゴムの食感をした味のない何かを口にしていて、時折消毒液の臭いがする食べ物を食べてた感じ。味が全く感じず、食事がまずく、これほど酷い食事がかつてあっただろうかと思いました。

しかし、病気を治すためには栄養が必要。まずくても食べる!これは辛かったです。
ネットで調べてみると、コロナが治っても味覚と臭覚に異常が残る後遺症に悩まされている方が多くいると書かれていました。もしも私にも後遺症が残ってしまった場合は、人間の五感のうち、2つは異常が発生しているので人生の半分近くの楽しみがないのと一緒だと思い不安を感じました。

8月10日(火)

家族のPCR検査結果が出る日。私が一番心配していたのは家族

身体に異常を感じ始めた頃から隔離しましたが、トイレやお風呂は家族と共有していました。60歳以上の父と母、そして一緒に暮らしている弟が、私のせいでコロナに感染し、もし万が一のことがあったらと思うと平常心ではいられませんでした。

私は、ひたすら神様にお祈りしました

私にどんな苦しみも与えてください。
その代わりに残りの家族の命にだけは守ってください。
この病気で、家族が背負うはずの苦しみは私が一点に引き受けます。
だから、どんな試練もお与えください。あなたがお与えになった試練なら乗り越えてみせます。それでどんな後遺症が残っても自分はそれを享受しますと。

不安の気持ちがいっぱいで、押し潰れそうになった時に相対者に連絡をしました。
今の自分の心情を打ち明けたところ、励ましのメッセージがきました。今まで弱音を吐いたことがない分とても励みになりました。

そして家族からの連絡。全員が陰性。
その結果を聞いた時、涙を流して神様に感謝しました。

あとは、安心して自分の治療に専念できると思った矢先のことでした。

8月11日(月)

深夜1時半ころ。 就寝しても息苦しさで目が覚め、眠れず、 深呼吸をしてないと息苦しい。
パスルオキシメーター(体へ酸素がどれくらい行き渡っている測定する機器)で測定、異常値、呼吸不全!
深呼吸(全身を使って大きく息を吸い、一気に息を吐き出す)を何度も繰り返し、正常値に。

朝までは頑張ろうと、約1時間半も全力で全身で呼吸をすることを繰り返す。

深夜3時過ぎごろ。弟からLINE、「きつかったらすぐに連絡してよ」
そのメッセージで、深呼吸を朝まで続けるのは無理だ、意識のあるうちに助けを呼ばないと大変だと気づかされ、救急車を依頼。

救急車に乗ると酸素投与され体が楽になり、救急車から降ろされるまで意識もうろう。

着いた所は公共の体育館。どこの病院も満床のため、受け入れ先病院が見つかるまでの待機場所でした。
体育館にはベッドがずらり。隣のベッドとの間に衝立と酸素吸入器があるだけ。ベッドはコロナ感染者で埋め尽くされ苦しそうな呼吸音と咳が所々から聞こえてきました。 まるで野戦病院のようなベッドにポンと寝転がされて、私はここで死ぬかもしれないと思いました。

受け入れ先の病院が決まったのは8時間後でした。ようやくまともな治療が受けられると安心しました。

病院に着き、まず色々な検査を受けました。
肺のレントゲン画像は、ほとんど真っ白。特に左肺の状態が悪く、普通の酸素吸入器だと状態が安定せず、鼻へ太い管を入れて 多めの酸素と肺を膨らませるための水蒸気を送る機材を使いました。

また、1日1回の点滴と4回の注射
抗ウイルス薬、肺の炎症を抑える抗生剤、その薬の副作用を抑えるための抗血栓薬と毎食時には血糖値を下げる薬を投与。

入院生活8日間を終え、退院
といっても解熱後72時間経過するまでは、父の事務所で隔離、療養です。

そして、一番きつかったのはこの期間でした。

入院するほどの重症で、死に直面したことなど初めての経験。

死にかけた記憶が何度も何度も頭の中に蘇って、意識が現実と解離している感覚があり、まるで現実感がありません。

自分の肉体というフィルターを通して、自分の意識が感じているだけという感覚。
とても精神が不安定な状態。

その精神状態が身体にも良くない影響を及ぼすと思い、ひたすら体温を測りました。精神が興奮状態にあるせいか、体温計で熱を測る度に体温が上昇しており 汗がとまりません。

目を瞑って寝ると、もう2度と目覚目ないのではと思い、夜も眠れません。

現状を打破しようと、好きな音楽や動画に触れましたが 何の感情も沸かず、その状況がさらに自分を追いつめるといった悪循環に苛まれていました。

 もしかしたら、この精神状態が続くと死ぬかもしれない 死ぬとどうなる?残された家族や相対者のこと、本当に自分は霊界にいけるのかなど、自分の信仰心ですら 危ぶまれるような状態にまで追い込まれていました。

 こんな歳にもなってから、こんなことになるなんて笑い話かもしれませんが その時は笑い話にもして欲しいから、とりあえずこの状況をどうにかして欲しい一心でした。

そのときに支えてくれたのが家族でした。

数日後、身体の状態が安定し、家族の待つ実家に帰宅。
自分の精神状態がおかしいことを家族に打ち明けると、色々な話に付き合ってくれたりなどの支えがあったお陰か、おかしくなって3日目の朝には普通の状態にまで回復できました。

コロナ罹患後、今までの生活や人生を振り返る時間を持つことができました。

なぜこんなことになったのか、
もしかしたら神様が何か自分に気づかせたいことがあって今の状況を作りだしたのではないかとずっと考えました。

思い返してみれば、社会人になってからというもの、忙しさを言い訳に 自分の身の回りのことや家族、信仰生活が疎かになっていたところがありました。 「疲れているから」「忙しいから」という理由で後回しにすることが多々ありました。

また、自分の好きなことばかりやっていましたが、果たして好きなことやっていても、本当の理由で楽しめていたのかどうかというのも考えました。自分に余裕がないからといって、やるべきことを後回しにして疎かにすると 好きなことをやっているときにふと、あのことをやらないといけないだとか思ってしまい 現実に戻されることがありました。そうならないために、やるべきだと思ったことをすぐにでも行動に移してやってしまったほうが心に余裕ができると思い、

まずは3つのことから始めました。

1 つ目は、家庭出発を想定して、両親から料理を習い始めました。
大学時代に自炊しておりましたので、料理をできる方だと自負しておりましたが、 実際に、家庭の味というものを再現することがなかったという理由で始めてみましたが やってみると新しい発見や経験ができ、さらに家族との交流も増えました。

2 つ目は、信仰生活を見直して、FPA の色々なオンラインでの集会に積極的に参加しました。
いずれ自分が下の世代や子供たちに原理を教える立場になるかもしれないと思い 原理講義のオンライン講座を真剣に受けました。

3 つ目は、毎朝掃除することにしました。
いつも綺麗な状態を保つことで、心に余裕ができて 仕事のことや何か問題等がおきても考えがまとまりうまくいくことが多くなりました。
また、好きなことをやっているときは以前と比べて より楽しめるようになりました

全力で物事を楽しむには、全力で自分のすべきことをまずやること!
そして、今回のことで自分が如何に家族や身の回りの人に支えられて生きてきたのかを実感でき、この試練を与えて下さった神様、家族、皆さまに感謝することができました。

(あとがき)
ありがとうございました。

まさに「霊肉ともの生還」ですね。
そして、生命にかかわる状況を、どう考え、どう捉えたかで、現実が変わっていったという素晴らしい証だなと思いました。

サイト上では紹介していませんが、入院先が決まるまでにも神様が働いたとしか言いようのない出来事が2つもあったのです。それも、ご両親を通して… 

家族に守られ、与えられた命だと実感します。



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つくし

つくしコミュニティーリーダー

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性別:女性。
関西在住。家族構成は、姑、夫、子供は3人です。性格は「おせっかい」「好奇心旺盛」、基本的に「見て見ぬふり」ができないタイプです。

小さいコミュニティーのリーダーをしています。全国の会員の皆様から届いた神様を感じたエピソードを紹介するお手伝いをします。

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